

2025/6/5
エンジニアとして本業を持ちながら複業・副業に取り組む方にとって、最も大きな課題の一つが「時間管理」です。限られた時間の中で、本業の責任を果たしつつ、複業・副業のプロジェクトも円滑に進めるためには、非常に効率的な時間の使い方をマスターする必要があります。私も複業・副業を始めた当初は、本業と複業・副業の区別が曖昧になり、休む間もなく仕事をしてしまうような状況に陥りかけた経験があります。まさに多忙の極みで、「このままで私の魂の仕事を見つけられるのだろうか」と不安を感じることもありました。しかし、いくつかの時間管理術を実践することで、今では両立しながら充実した日々を送れるようになりました。この記事では、複業・副業エンジニアが本業と複業・副業を効率的に両立させるための実践的な時間管理術、そして私がどのようにしてこの道のりで試行錯誤し、自分なりの戦略を編み出したのかをご紹介します。
まず、自分の時間をどのように使っているかを把握することから始めます。頭の中だけで管理しようとすると、思い違いや忘れが発生しやすくなります。
GoogleカレンダーやOutlookカレンダー、手帳など、自分が使いやすいツールでスケジュールを可視化しましょう。色分けをするなどして、本業と複業・副業のタスクを視覚的に区別するのもおすすめです。
私の場合、最初は漠然と「帰宅したら複業・副業をしよう」と考えていたのですが、それではなかなか取り組めませんでした。そこで、まずGoogleカレンダーに「複業・副業タイム」として毎日2時間を明確にブロックすることから始めました。本業の会議が長引いたり、急なトラブルが発生したりしても、翌日にその時間を調整できるよう、常に数時間のバッファを設けるようにしたのです。この「可視化」と「バッファ」の導入が、私の脳内のモヤモヤを消し去り、精神的な自立にも繋がりました。
大きなタスクは心理的な負担が大きく、なかなか取り掛かりにくいものです。また、多くのタスクを抱えていると、何から手をつけるべきか迷ってしまいがちです。
タスク管理ツールとしては、Trello、Asana、Notion、Todoistなどが便利です。プロジェクトごとにボードを作成し、タスクの進捗状況を管理できます。
私は昔から「あれもこれも」と抱え込みがちな性格でした。複業・副業を始めてからは、特にその傾向が顕著になり、常にタスクに追われている感覚でした。ある時、知人から「象を食べるには、一口ずつ食べればいい」という言葉を聞き、ハッとしました。つまり、どんなに大きなタスクでも、細かく分解すれば一つ一つは小さなものだということです。そこから、大きな複業・副業プロジェクトも、1時間で終わるような小さなタスクにまで細分化するようになりました。そして、毎朝「今日やるべきこと」を3つだけ選んで、それに集中する。この戦略が、私の生産性を劇的に向上させ、自立したエンジニアとしての自信を与えてくれました。
集中力を維持し、効率的に作業を進めるためのテクニックとして「ポモドーロ・テクニック」があります。これは、25分間の作業と5分間の休憩を繰り返すというシンプルな方法です。
ポモドーロ・テクニックの実践方法はこちらです。
このテクニックを使うことで、集中力を維持しやすくなり、ダラダラと作業してしまうことを防ぎます。また、短時間の休憩を挟むことで、気分転換になり、疲労の蓄積を抑える効果も期待できます。
私は以前、複業・副業を始めるとついつい長時間ぶっ通しで作業してしまい、気づけば集中力が途切れて効率が落ちる、という悪循環に陥っていました。そこで導入したのがポモドーロ・テクニックです。最初は「たった25分で何ができる?」と思いましたが、実際にやってみると、25分間という短い時間だからこそ「この時間だけは集中しよう」という意識が働き、驚くほど効率が上がりました。5分間の休憩では、コーヒーを淹れたり、軽くストレッチをしたり、窓の外を眺めたりと、気分転換を徹底しました。このエンジニアにとっての集中が途切れない秘密兵器は、私の複業・副業生活になくてはならないものとなりました。
限られた時間で最大限のパフォーマンスを発揮するためには、集中を妨げる要素を可能な限り排除することが重要です。
私は特にSNSの通知に弱く、通知が来るたびに集中力が途切れていました。そこで、複業・副業作業中はスマートフォンを別の部屋に置く、PCのSNSアプリは全てログアウトするなど、物理的に誘惑を断ち切るようにしました。また、作業中はカフェで流れるようなBGMを聴くことで、周囲の物音をシャットアウトし、より集中できる環境を作り出しました。これらの「俺のルール」を設定し、徹底することで、複業・副業の生産性が劇的に向上しただけでなく、私の魂の仕事への集中力も深まりました。
最も重要なことの一つは、自分を労い、適度な休息を取ることです。無理をして体調を崩してしまっては元も子もありません。
私は以前、少しでも空き時間があれば複業・副業を詰め込もうとしていましたが、ある時、体調を崩して数日間寝込んでしまった経験があります。この時、どんなに頑張っても体が動かなければ意味がないと痛感しました。それからは、週に一度は完全に仕事をしない「デジタルデトックスデー」を設けるようにしています。この日は、エンジニアの仕事から完全に離れ、家族と出かけたり、趣味の読書に没頭したりしています。この「私の道のメンテナンス」が、私が複業・副業と本業の両立を走り続けるための秘訣であり、魂の仕事を長く続けるための礎となっています。
複業・副業は、あなたのキャリアと人生を豊かにする素晴らしい機会です。しかし、そのためには、本業とのバランスを取りながら、賢く時間を管理していくことが不可欠です。今回ご紹介した時間管理術を参考に、あなたにとって最適な働き方を見つけてください。